独自の技術力と商品開発、最適なソリューションの提案、納入後のアフターサービス。
アイダエンジニアリングは、この3つの強みを生かして自動車部品、電気・電子部品、家電製品など
生活に欠かせないものづくりの生産ラインを実現しています。
プレス機は同じ形状の製品を大量生産するために欠かせない工作機械のひとつです。そしてプレス加工とは、プレス機械に金型と呼ばれる一対の工具を取り付け、その間に鋼板などの素材を入れて大きな圧力（大きなものでは加圧力は3,000トンに達します）を加えて、素材に金型の形状を写すことによって成形する方法です。代表的な加工技術としては「せん断（打ち抜き／穴あけ／切断／切り欠き）」「曲げ」「絞り」「パンチプレス」などがあり、自動車メーカーの生産ラインをはじめ、世界中のあらゆるモノづくりの現場に導入されています。
アイダエンジニアリングがつくっているのはプレス機だけではありません。プレス加工前後の鋼板を次に工程へ送る高速搬送ロボット、それらの動きをコントロールする制御装置などを含めたプレス成形システムを自社で開発・製造しています。導入後は、保守・メンテナンス、オーバーホールや、既存ラインのプレス機の性能アップや最新機種への交換をおこなうレトロフィットなどのアフターサービスを実施。総合的なソリューションで生産ラインの効率化・省エネ化・省人化をはじめとするお客さまのニーズに応えています。
アイダエンジニアリングの技術は、生活に不可欠なあらゆる工業製品の生産過程で活かされています。同じ形状のモノを短期間で大量に生産する場合、加工効率の高さ、CO2排出量の削減、省エネルギー効果という点でプレス成形に勝る方法はありません。長年にわたって磨き続けてきたその技術力で人々の生活をより便利に、快適にするために、私たちは今日も未来を見据えて研究・開発に取り組んでいます。
アイダの主力製品であるプレス機の80％は、自動車メーカーや自動車部品メーカーの工場に導入されています。巨大なプレス機と搬送装置、ロボットなどを組み合わせた生産ラインでつくられているのは、外板パネル、シート、ステアリング部品、モータケース、トランスミッション部品、足回り部品など、自動車を構成するあらゆる部品。当社は国内でトップシェアを獲得しているプレスメーカーですので、自動車関連メーカーにとってなくてはならない存在と言えるでしょう。
クレジットカードやパソコン、ゲーム機などに組み込まれ、さまざまな認証作業をおこなうICチップ（集積回路）。それを固定し、プリント配線板に実装するために必要なリードフレーム（金属板）は、1ミクロン単位の超精密な金型技術とプレス加工技術によって量産されています。また、HDD（ハードディスクドライブ）などのコンピュータ関連部品、携帯電話やスマートフォンに不可欠なリチウムイオン電池ケースをはじめ、多くの電子機器部品がプレス成形によって製造されています。
短期間で大量生産が可能なプレス加工によって生み出されているものは家電製品にも多く、代表的な製品としては薄型テレビのリアカバーや、エアコン・冷蔵庫・洗濯機のモータケース（コンプレッサや換気扇を駆動するモータを覆う部品）などがあります。意外なところでは、カテーテルやヘーベルハンドルなどの医療機器やチタンの眼鏡フレーム、ステンレス製の鍋やナイフ、スプーン、ドアノブなどの生活必需品のほか、自転車のブレーキ・ペダル、硬貨や地金型コイン、記念メダルもプレス成形で製造されています。
急減速・急加速が可能な自社製サーボモータによって、プレス加工の精度を飛躍的に高めた世界初のダイレクトドライブ式サーボプレス。成形からプレス加工、仕上げまでを１台で完結することにより材料・資源使用量の削減と消費電力の抑制を実現した精密成形プレス。サイズの異なるプレス機との組み合わせや工程の追加など、プレス成形ラインの新設・変更に柔軟に対応できる搬送装置。アイダが生み出した新たな製品は、今、プレス加工のスタンダードとして世界のものづくりを支えています。
大型のサーボプレスとプレス間搬送ロボットで構成され、用途は車体用パネルとその内側の補強部品のプレス加工。世界的な車両メーカーの生産ラインで採用されています。
プレス成形後の切削、研磨といった仕上げ工程なしで最終製品をつくるネットシェイプ加工を採用。高精度の成形と材料の使用量の低減、消費電力の抑制を同時に実現します。
複数のプレス機または複数の工程で成型するシステムにおいて加工品を搬送するロボットや、素材を高速でプレス機に供給するディスタックフィーダ等をラインナップしています。
鍛圧（たんあつ）機械を使用した加工技術を評価し、ものづくりの総合力を顕彰する「MF技術大賞2018-2019」（主催：日本鍛圧機械協会）では『精密成形プレス』（ULシリーズ）が最優秀賞にあたる大賞を受賞。その年にリリースされた新製品のベスト10を表彰する「十大新製品賞」（主催：日刊工業新聞社）では『ハイテン材対応の高速トランスファーライン』（2019年）、『大型サーボブログレッシブプレス』（2016年）が受賞。数々の受賞歴もアイダの技術力の高さを証明しています。
