アイダエンジニアリングは、自動車の車体や家電製品はじめとするさまざまな工業製品の生産に欠かせない
プレス成形システムのリーディングカンパニーです。
システムを構成するプレス機械、搬送装置、産業用ロボットなどの設計・開発によって新たな価値を創出し、人と社会に貢献しています。
1917年に「会田鉄工所」として創業。以後、プレス機械メーカーとして歩んできたアイダエンジニアリングですが、実は日本で初めて産業用ロボットをつくったのも当社です。世界最大級(当時)のトランスファープレスを送り出した翌年(1968年)に『オートハンド』の名で誕生したロボットは、文字どおり人の手の代わりとなって活躍。自動車、家電をはじめ、さまざまな分野のお客さまにアイダの技術力を知っていただくきっかけになりました。それからさらに歴史を重ね、2017年3月にはプレス成形システムのリーディングカンパニーとして創業100周年に到達。次の100年に向けて歩み出した私たちの使命は、プレス機械とその周辺装置、産業用ロボット、ファクトリー・オートメーションシステムの設計開発・製造と組立、保守メンテナンスサービスまでをスマートなパッケージで提供し、お客さまの課題を解決する『成形システムビルダ』として発展を続けること。それこそが最大の社会貢献と考えています。
アイダエンジニアリングは国内の自動車メーカーと密接に関わってきたこともあり、1970年代から積極的にグローバルな事業体制を整備。現在は世界19ヵ国40拠点というスケールで展開しています。最大の強みは、世界5極(日本、中国、マレーシア、アメリカ、イタリア)に生産工場を構えていることです。これにより私たちは、1基あたりの価格が数千万円から数億円と高価で耐用年数も長いプレス機械の供給、輸送・据え付け、メンテナンス、レトロフィット(旧型式の機械を改装・改造して新型式にするアンチエイジング技術)に至るまでのサービスを、お客さまに最も近い場所で一貫して提供できるのです。海外に進出される日本のメーカーに与えられる安心感と技術力はどこにも負けないと胸を張れます。近年は欧米の主要自動車メーカーの新興国進出をお手伝いする機会も増えており、今後は海外市場におけるシェアがさらに拡大できると考えています。
アイダエンジニアリングが現在、国内外の主要自動車メーカーから大きな注目を集めている理由のひとつに、ゼロエミッション・ビークルと呼ばれる次世代自動車(電気自動車、ハイブリッド車、燃料電池車)に搭載される駆動モータコア向け高速精密プレス技術があります。これは極薄の鋼板をプレス機械内で打ち抜いて積層する技術で、それを可能にしたプレス機『マルチサスペンションプレスMSPシリーズ』は国内で90%のシェアを獲得。アジア諸国、欧米でも高く評価されています。その一方、車体の軽量化、衝突安全性の向上、バッテリー性能の維持という、次世代自動車ならではの複雑かつ高度な課題を合理的に解決できるサーボプレス機を開発。伸縮性の乏しいアルミ材、形状が戻りやすいハイテン材も速く、美しく成形できるとあって需要が高まっています。
会社概要